Service 技術力

スタインウェイとH.Matsuoの技術力が出会ってはじめて至高の音色が奏でられます。

どんなに完成されたピアノでも、満足のいく演奏を可能にするためには、そのピアノが最高の状態に保たれていなければなりません。
私たち松尾楽器商会は、スタインウェイのオーソリティとして、つねにピアノ技術の追求と研鑽に努めてきました。一流のアーティストたちが絶えず演奏技術の向上に努めるように、私たちもまた、それを支えるピアノ技術の向上に努力しています。
スタインウェイの全ラインナップが、いつまでも深い感動をお届けできるように、数々のコンサートや録音の現場で厳しく鍛えられ培われてきた「松尾の技術」を活かしてお応えしています。

調律・整調・整音 つねに最高の状態でスタインウェイを弾いていただく。それがH.Matsuoに課せられた責務であると自負しています。

お客さまにいつでも、そしていつまでも最良の状態でスタインウェイをご愛用いただくため、H.Matsuoでは以下の作業を中心にケアに当たっています。これらのファクターはピアノ技術の基本となります。

調律

調律とはピアノの音の高さを合わせる作業です。

正確なチューニングを施すことは、楽器としての大前提になります。

整調

整調とは鍵盤を含むアクションメカニック(打弦機構)とペダルを最良の状態に調整する作業です。

演奏者の微妙な指先の動きやペダリングを俊敏かつ確実にアクションメカニズムに伝達し、明確な音量や音色の違いとして演奏できるよう、精密にムラなく、そのコントロール性を調整します。これにより、スタインウェイ独自の繊細なタッチを実現し、モデュレーションの能力が高まります。

整音

整音とはピアノの音色を決める作業です。

基音と倍音を整えてピアノの持つ音色を最終的に仕上げるため、主にハンマーフェルトの成形と弾力性を調整します。この整音によってそのピアノの音に性格が与えられ、音色の特質が決定されます。こうしてスタインウェイならではの“イニミタブルトーン”が維持されます。

以上の作業を松尾楽器商会は、これまで述べてきたスタインウェイの特質に熟知した技術者が繊細、かつ精緻な感覚と洗練された技術力を駆使し、すべての工程に責任を持って取り組んでいます。

メンテナンス・リペア 代々弾き継がれるスタインウェイ……H.Matsuoは、世界水準の技術力でケアやリペアに当たります。

丹念に創られたスタインウェイのピアノは10年、20年、30年…と、末永くご愛用いただける大切な、そしてかけがえのない財産といえます。H.Matsuoの技術スタッフはその思いに立ち、スタインウェイと共に半世紀にわたって研鑽を積んだ技術力のすべてを傾注して、お客さまのピアノの調律や定期点検、部分修理、オーバーホールなどの作業に当たっています。私たちのお客さまの中には、親から子、子から孫へと一台のスタインウェイを代々弾き継がれる方も珍しくはありません。
H.Matsuoのピアノ工房は、スタインウェイ本社工場やベルリン、ロンドンの支店にも遜色ない、世界水準の技術力を有しています。
H.Matsuoの正確で精緻な作業が、芸術作品にも喩えられるスタインウェイの至純の響きを、いつまでも守り続けています。

慎重に探りながらピタッと元の位置に戻す。ただそれだけ。
間違いは絶対に許されない。

スタインウェイの熱せられた鋳物のフレームは工場の中でゆっくりと時間を掛けて徐々に冷まされます。その冷める過程で自然に生じるフレームの微妙な捩じれや癖を、スタインウェイはそのまま個性として活かし、それを受ける木製のボディーの方を丹念に、何度も何度も、削っては合わせ、削っては合わせして最終的に寸分違わずピタッと一体に成るまで合わせて行くのです。これはスタインウェイが、スタインウェイになる為の欠かせない工程なのです。修理やオーバーホールでもその考えは同じ。全ての工程で一つでも間違いが在っては、もはやそれはスタインウェイとは呼べないのです。

メンテナンスイメージ

スタインウェイの整音は音を創り過ぎない事。
目指すのは「豊かな表現力」。

スタインウェイのハンマーは独特の製法で作られていて他のハンマーとは比較ができないほど固くきつく巻かれています。従って、その整音作業には独特の熟練した技が求められるのです。まず、フェルトのハンマーをヤスリで理想的な形と大きさに整形し、それからフェルトに針を刺してゆきますが、その刺し方や刺す場所、回数よって音量と音色を加減してゆくのです。まずハンマーの根本の方から深く刺していってしっかりとした基音を創り、それからハンマーの先端に向かって徐々に整音してゆきます。

メンテナンスイメージ

ピアノのケア いつまでもスタインウェイをご愛用いただくためお客さまの視点から、身近なケアのアドバイスをしています。

温・湿度管理

ピアノは主に木材、金属、鋳鉄、フェルト、クロス、皮革、樹脂等の素材で構成されています。これらは温度や湿度の変化などに対して影響を受けやすく、音色や演奏に支障を来すことがあります。そのため、ピアノが設置されている場所の温・湿度を一定に保つことが望まれます。
その適正条件は温度24±4℃、湿度50±5%が目安となります。しかし一般の家庭で室内の温・湿度を、年間を通じて一定に維持することは困難です。ピアノの近くに温・湿度計を設置し、こまめに除湿器を用いるなど、温・湿度の変化に対処するだけでも効果があります。ピアノはいわば繊細な生き物、お客さまに愛情を持ってケアしていただくことが、いちばんの管理になると思われますので、お気軽に当社の技術スタッフまでお問い合わせください。お客さまの立場に立って、ケアに関する適切なアドバイスをいたします。

調律定期点検

ピアノの各部位はお客さまの使用頻度に比例して消耗、変化していきます。弦では、弦自体の伸縮やハンマーによって打弦される衝撃などで音律に狂いが生じます。そのような場合は調律作業が必要になります。またそのハンマーも、フェルト部分が弦を打つごとに少しずつ変形し硬くなっていきます。このような避けられないさまざまな変化に対応し、いつまでも美しい音色や演奏性能を維持するためには、調律・整調・整音の作業を総合的に、一日から二日かけてより綿密に行う定期的な整備が不可欠になります。一日の演奏時間などお客さまによって条件は異なりますが、当社では、少なくとも一年に二回の調律と一回の定期点検をお勧めいたします。