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ピアノ・エトワール・シリーズ Vol.34『シャルル・リシャール=アムラン ピアノリサイタル』

2018年6月15日

ピアノ・エトワール・シリーズ Vol.34『シャルル・リシャール=アムラン ピアノリサイタル』

2018年6月10日(日)『ピアノ・エトワール・シリーズ Vol.34 シャルル・リシャール=アムラン ピアノリサイタル』が、彩の国さいたま芸術劇場(音楽ホール)で開催され、当日の調律からリハーサルにお伺い致しました。当劇場は、芸術文化を身近に体感できるホールとして「音響家が選ぶ優良ホール100選」にも選出されています。

ピアノ・リサイタルに適した音響をもつシューボックス型604席の音楽ホールでは、これまでクリスティアン・ツィメルマン、マレイ・ペライア、アンドラーシュ・シフなどの巨匠ピアニストのコンサートも行われてきました。


彩の国さいたま芸術劇場

芸術監督を長年務められた演出家の故・蜷川幸雄さんが生前数多くの演劇を上演した大ホールの他に、音楽ホール・小ホール・映像ホールがございます。

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場

フランス語で「星」を意味するエトワール。

ここで開催されている『ピアノ・エトワール・シリーズ』は、新鋭から既に世界中で活躍しているピアニストまで数多くの演奏家が名を連ねた1997年〜2006年『ピアニスト100』(後半51〜100回はピアニスト故・中村紘子さん監修)に続く、劇場好評企画です。

Vol.35 2018年10月28日(日)
ダニエル・シュー

第15回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール第3位に輝いたアメリカの新星。同コンクールでも聴衆に深い感銘を与えたベートーヴェンのソナタ第31番、バッハ=ブゾーニのシャコンヌなどをたずさえ、“彩の国”に初登場。

ダニエル・シュー

Vol.36 2019年1月12日(土)
レミ・ジュニエ

エリザベート王妃国際音楽コンクール第2位、日本にも多くのファンを持つ若き俊英。レミ・ジュニエさんは今年のラ・フォル・ジュルネTOKYOで来日された際、演奏シーン(Facebookリンク)を撮影させて頂きました。

レミ・ジュニエ

宝塚歌劇ではフィナーレや舞台の幕開けを華麗に彩る花形を意味する「エトワール」、そんな星のように煌めく新鋭ピアニスト達が意欲的なプログラムを披露する本シリーズの34回目に、2015年ショパン国際ピアノコンクール第2位で大きな話題となったピアニスト、シャルル・リシャール=アムランさんが登場しました。今後も本シリーズでは上記2公演が決定しております。


コンサートピアノとしてより音楽的に、表情豊かにまとまるかを重点に...

まずはステージ上に並べられた2台のスタインウェイから、実際にアムランさんがコンサートで使用する1台を技術者が選定しました。今回調律を担当いたしました弊社調律師の藤倉は「直近でレコーディングにも使用されコンディションが安定しており、作業時間の中でコンサートピアノとしてより音楽的に、表情豊かにまとまるかに重点を置いて選定しました」と言います。その後はピアノ位置をホールの舞台さんと一緒にセッティングして作業を開始します。

アムランさんの表情豊かな表現、そして無限に彩られる音色は揺るぎないテクニックに裏付けられており、その一つにペダリングの巧妙さが挙げられます。そのためシフトペダルも何段階と踏み分けられるような調整を心がけ、満遍なく美しい響きが広がるようにホールの音響や演奏曲目なども視野に入れて調律、整調、整音等の作業を進めていきます。そしてその後、スタインウェイピアノはアムランさんへと引き渡されました。

「Very Good!」とOKを出すと、本番前まで時間をたっぷりと使い練習に専念するアムランさん。そして迎えた日本での最終公演では、満席のお客様がアムランさんの紡ぐ音の世界へと誘われました。

今回彩の国さいたま芸術劇場で披露されたプログラムは、2015年のショパン国際ピアノコンクールで多くの聴衆を魅了したショパンの作品から即興曲とバラード、そしてアルメニアの知る人ぞ知る作曲家・ババジャニアンの作品やモーツアルトの小品と、ご自身が今一番大切にしているレパートリーから構成。終演後はサイン会に100名を超えるお客様が並ばれ、リサイタルは大盛会のうちに終了しました。

シャルル・リシャール=アムラン Charles Richard-Hamelin

ケベック州ラナウディエル生まれ。ポール・サルドゥレスク、サラ・ライモン、ボリス・ベルマン、アンドレ・ラプラントに師事。2011年マックギル大学を卒業し、2013年にはイェール大学から修士号授与。2016年にモントリオール音楽院を修了。

シャルル・リシャール=アムラン

シャルル・リシャール=アムラン

2014年モントリオール国際音楽コンクールで第2位、ソウル国際音楽コンクール第3位とベートーヴェンのソナタ演奏で最優秀賞、2015年ショパン国際ピアノ・コンクールでは第2位とK・ツィメルマン賞(ベスト・ソナタ賞)を受賞。プラハの春音楽祭をはじめ様々な有名音楽祭に出演する他、ワルシャワ・フィル、モントリオール・シンフォニー、トロント・シンフォニー、ベートーヴェン・アカデミー管、コリアン・シンフォニー等多数のオーケストラと協演している。